開催日:2014年9月19日(金)
場所:BIZ新宿
テーマ:【ナポレオン・ヒルの成功哲学実践編】
コンテンツ:自己訓練(Self Discipline)
私たちに流れる莫大なエネルギーを
理想の実現に向けるための「水路」について、
ご参加の皆様と考察しました。
ナポレオン・ヒル博士は言います。
「自分の精神を完全な支配下に置き、
その力を有効に活用することができるなら、
人は思い通りの人生を生きることができる。
 しかし、多くの人々は自分の望むものを
正々堂々と求める代わりに、そのおすそ分けを
もらうことで満足している」と。
高い健康状態、
豊かな人間関係、
自由な時間、
仕事の成功と社会への貢献、
それらを支える十分な収入と貯蓄。
これらは全て、思考と感情をコントロールし、
それを理想の実現のエネルギーに転化すること、
即ち、自己訓練により実現が可能になります。
逆に、
悪習慣でいつも疲れた体、
不信感と敵の多い人間関係、
他人の都合が優先される時間、
充実感のない仕事と無力感、反社会的行動、
いつも不足している収入、増える借金。
これらは、自らの思考と感情のコントロールを怠り、
目先の欲とネガティブな感情に支配された行動が
生み出す結果です。
人間の力で自然界の水をなくすことはできません。
しかし、それをコントロールすることで、
資源やエネルギーに変えることができます。
同じように、自らの感情をなくすことはできませんが、
それをコントロールし、資源、エネルギーに
転化することができます。

(2億トンの水をコントロールする黒部ダム)
■レクチュア:
・自己訓練の定義
・自己訓練による10のベネフィット
・コントロールすべき14の感情
・自己訓練が影響する4大テーマ
・自己訓練ができない人の4つの特徴
・自己訓練に大切な4つの条件
・コントロール可能な精神の6つの部分
・直接コントロールすることが不可能な4つの思考プロセス
■ワーク&シェア:
・自己訓練の方法と影響
・自己訓練と他の成功ノウハウの関係
-------------------------------------------------------
次回10月17日は、
前回のエンスージアズム、
今回の自己訓練に引き続き、
それらを正しく方向付ける力、
「的確な思考の力」をテーマとしています。
SSIユーザーズクラブ会員の方、SSIスタッフと
ご紹介の方ならどなたでもご参加いただけます。
お問い合わせは、こちらへメールをいただくか、
株式会社エス・エス・アイ/正岡さん(0120-50-2061)まで。


>>>
コラム「感情のコントロール」
ある観念(言葉)を刺激に別のイメージが
想起されることを「連想」といいます。
私たちはこの連想を通して、
言葉に意味を加えていくわけですが、
当たり前すぎて日常ではあまり意識することは
ないと思います。
ただ、常に無意識でしている、
この思考の連想システムが、
私たちの感情や行動、そして実現している人生に
大きく影響していることはどこかで聞かれた
ことがあると思います。
例えば、雨に「うっとうしい」という連想のリンクが
あると、雨の日は何となく気分が落ち込んだり、
機嫌が悪かったりします。
そしてその状態のまま、
自分に不都合なことが起きたりすると、
その不遇に過剰に反応して事態を
更に悪化させたりします。
そして「やはり雨の日は調子悪い」と
その思考を正当化し、強化していくことに
なります。
私はマネージャーとして、
更に営業トレーナーとして、
20年以上、数多くの人たちの
指導に関わってきましたが、
仕事で成功する人、
成功しない人の違いでも、
この思考の連想システムの働きが
関係しています。
例えば、営業で成功しない人の
連想を分析すると、
営業は「強引」「迷惑」「嫌われる」「難しい」
「キツイ仕事」など、自分の力を奪うような連想が
展開されていることがあります。
無意識レベルでの観念なので、
本人は気が付いていないことが多いため、
あるコミュニケーション(ここでは割愛)を
使い明確にしたりします。
逆に同じ営業でも、
営業は「相手の問題解決に貢献できる」
「感謝される」「独立に役立つ」
「コミュニケーション力を高められる」
「苦労が報われる」「稼げる」「楽しい」と
自分に力を与える連想にリンクさせている
人もいます。
もしこの二人が3年間同じ会社で営業をした場合、
結果が大きく違ってくることはあきらかでしょう。
このように、私たちが認知する全ての言葉に、
リンクされた観念があり、その観念で
元の観念の意味をつくっていきます。
ここでの元の言葉(刺激語)、観念が、
私たちの理想に大して関わらないことなら
どうということはありませんが、
これが、先程の営業の場合のように、
職業や、望む成果に大きく関与している場合には、
この連想システムは、極めて重要な課題になります。
健康的な習慣を身に付ける。
仕事で成功する。
経済的な自立をする。
幸せな結婚をする。
円満な人間関係を築く。
チャレンジと経験。
自由な時間や主体的な人生を送る。
私たちは、
いくらそれらを実現する方法を知っていても、
それを実現する必要性が分かっていても、
それに対する憧れを持っていても、
それらにネガティブな
意味を付けていたら、それを実現させません。
更に深いところでは、
ある悪習慣をやめたいと思っていても、
潜在意識レベルでその習慣を
手放さないメリットにリンクさせていると、
その習慣をやめることはありません。
目標を設定しても行動しない場合、
行動しても途中であきらめてしまう場合、
連想のリンクを分析してみることを
お勧めします。
そして、そのリンクがネガティブな
意味につながっているものであれば、
それは、自己訓練によって、
ポジティブなものに変えることができます。
自分の連想の分析が難しい場合は
専門家を使ってもよいと思います。
思考習慣、感情、価値観、行動習慣は、
自己訓練により変えていくことができます。
自己をコントロールすることで
人生をコントロールしましょう。
営業コンサルタント/川口徹